サンドラッググループは、社会的存在である当社グループが社会的、経済的な役割を果たすにあたり、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定いたしました。
1.重要課題(マテリアリティ)特定の背景
当社グループは、ドラッグストア・調剤薬局・化粧品店・バラエティストアの運営を通じて、企業理念である「国民の『健康で豊かな暮らし』の実現に向け、“毎日が明るく楽しい生活”の創造」をめざしています。
この企業理念を実現するべく、短期的且つ長期的視点に立って、地域社会における生活インフラとしての使命を果たすことに、グループ一丸となって取り組んできました。
当社グループが社会価値の向上と企業価値の向上を両立するためには、事業の機会とリスクを的確に捉えた上で、経営課題の抽出と、課題を解決する適切な施策の立案・実行が必要であり、このプロセスの一つとして重要課題を特定しました。
2.特定した重要課題
当社グループの重要課題として、5つを特定いたしました。
重要課題の解決に向けた取り組みは、社会課題の解決のみならず、当社グループの経営課題の解決を通じた更なる企業体質の強化にも結びつくことから、何れの課題に対しても、平行して、バランス良く取り組んでいきます。
3.重要課題特定のプロセス
重要課題は、企業理念の再確認を基礎に、国際的なガイドライン、SDGs(持続可能な開発目標)を参照するとともに、現在及び将来の社会構造の変化、当社グループの経営における重要性及び機会・リスク等を考慮し、多面的な視点で抽出しました。
この抽出した課題一覧をもとに、ESG推進委員会で環境・社会・ガバナンスの項目ごとに素案の検討を行い、社長を議長とした取締役会にて審議の上、特定・承認しました。
4.重要課題の経営への統合について
当社グループは、今回特定した重要課題を、経営計画及び経営に統合することで、社会のあるべき姿の追求とビジネス機会の追求との両立を目指していきます。その具体的な取り組みとして、戦略的な経営資源の配分、及び価値創造活動を通じてSDGsの実現へ貢献するアクションプランに反映していきます。
当社グループは、経済的な存在であると同時に社会的な存在であるとの意識を持って、社会における様々なステークホルダーと強いつながりを構築し、持続可能な社会作りへの貢献とグループの持続的な成長という責務を意欲的に果たしていきます。
重要課題 | 活動 | SDGs |
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環境経営の推進(E) | ● 事業活動における温室効果ガスの排出削減
● 適切な情報開示の実行
● 環境活動、環境啓発、教育活動への貢献
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人的資本経営の実行(S) | ● 女性活躍推進 ● 障がい者雇用の促進 ● ワークライフバランスの充実の為の取り組み ● 健康経営推進 |
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製品・サービスの品質、安全性と利便性(S) | ● 薬の安全/調剤店舗に於けるアドヒアランス(adherence)の強化 ● 適切な情報開示の実行 ● 買い物困難者に対するドローン配送実験への参画 |
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社会及び地域社会との共生(S) | ● 認知症サポーターの育成 ● 自治体や地域包括センターとの連携 ● 買い物困難者に対するドローン配送実験への参画 ● 小学校での環境に関する出前授業の実施 |
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ガバナンス経営の推進(G) | ● 独立社外取締役3分の1以上選任(取締役7名中、社外取締役3名) ● 任意で指名・報酬諮問委員会を設置 ● 内部通報制度の設置 ● ホワイト物流自主行動宣言賛同表明/パートナシップ構築宣言 ● お取引先行動指針の開示/お取引に関するアンケートの実施 ● 物流事業者、その他お取引先様とのBCPの構築、運用 ● IT及びその他事業全般のリスクの認識、選別、適切な評価、対応策の構築、PDCAで運用の実行 |